女性 主婦 35歳 AB型 石川県

私は二人目を出産してから過食嘔吐になりました。
産後の体重を戻したいと言う思いでダイエットを始めました。
上の子の出産後は子育てしながら合間に家事をすれば良かったけれど、
二人目出産後からは二人の子供の世話をしながら家事をしなくてはならない。
ましてや旦那さんは帰りが遅く、平日は子供の寝顔しか見れない状態でした。

子育ても家事もダイエットも頑張らなくちゃ!!と意気込んでいたのに、
少しずつズレが出てきます。
思うように家事と子育てが出来ないのです。

料理をしていても子供の世話で中断したり、
上の子の世話をしながら下の子の授乳やオムツ交換。
ゆっくり休む暇もなく追われていました。

気付けばダイエットしたいのに食べる事でストレス発散してました。
でもこんなに家事と子育てを頑張って動き回っているのに食べ過ぎては太ってしまう!!と焦りました。

その頃は完全母乳育児でもあり、
脂っこい食べ物や良くない食べ物は避けていたので余計にお菓子など食べたいのです。
もう、止まりません。毎日、過食、過食嘔吐です。
ストレス発散が余計にストレスを生んでいました。

それが上の子に向けてました。
まだ小さい上の子にひどい言葉や態度ほ暴力もしました。
それを言ったり、してしまってまた後悔と私は母親として最低な人間、消えればいいと尚更落ち込んでは過食嘔吐に拍車がかかりました。

もう、子育てがまともに出来てなく世話さえしてれば良いんだとゆっくり話したり、一緒に遊んだりも少なくなりました。

しかし、この事が旦那さんにバレてはいけない!!と恐怖だったので、
掃除、洗濯、料理は完璧でした。一番は本当は子育なのに。

ようやくし自分がおかしいと思うようになり、
いろいろ調べてこれが摂食障害で、私の行動は過食嘔吐だとわかりました。

旦那さんに話しても理解されず保健師さんに相談しました。
親身に相談にのってもらい、上の子は週３回、預かり保育に通うことになりました。

少し下の子の世話や家事をする余裕も出てきて、
この間に何とか過食嘔吐を治さないといけない!!と気持ちだけが焦ります。でも出来ないのです。
出来ない自分をまた責めては過食、過食嘔吐。
そして疲れた状態で子育て、家事。負のループは悪い方向に向かうばかりでした。

痩せたいのに、食べたい!!食べたくないのに食べてしまう。
思うように行動出来ないダメな人間の私。
しないといけない家事や子育ても山積みなのに、出来ない。食べてしまう。

そして、旦那さんの転勤で千葉県に引っ越すことになったのです。
新しい土地での生活はきっと気分も変わり、今度こそ治そう…
そして子育ても頑張って今までの分も取り戻さなくちゃ!!と期待と不安と希望でいっぱいでした。

しかし、引っ越し後、そんなに都合よく事なんて運びません。
幸い、引っ越ししてすぐにこちらの保健師さんの勧めで認可保育園に上の子を入園出来ましたが、毎月の月謝、給食費で65000円。痛かったです。

自分が健康で面倒を見ることが出来ていれば払わなくてもいいお金です。
上の子を保育園に送り、その足でスーパーに行き大量の食材を買い急いで帰宅。
過食嘔吐。
一心不乱に食べ物を漁って食べてる姿を下の子はどのように見ていたのでしょう？
その純粋な瞳に映る母親の姿は鬼や魔物に見えていたでしょう。

そして、新しい土地でも人付き合いが出来ない、引きこもり。
母親とはこうあるべき、子育ても家事も世の中のお母さんはきちんとこなしているのに私が出来ない事ではない、甘えているだけだと。
理想と現実の微妙なズレが少しずつ大きくなるに連れて酷くなる症状。

そんな毎日を送ること１年、保健師さんの強い説得で摂食障害に力を入れている病院の受診をしました。
そして、びっくりな事に出された薬を服薬するとピタッと過食嘔吐が止まったのです。
でも一時的なものでした。
すっかり治ったと思い込んだ私はまたダイエットを始めました。

上の子も幼稚園に通い、そこそこにママ友も出来て、
少しずつそこでの暮らしも慣れたから周りが見る、私の印象や外見が気になったからだと思います。
周りのママ友は毎朝、綺麗に化粧をして、素敵な洋服を着て楽しそうでした。
私もそれに近づきたい、だから痩せて綺麗にならなくては!!と。
かなり運動もがんばりましたし、食事も朝のみと過酷にすればするほど、驚くように痩せていきます。
それが嬉しくって大好きな洋服もいっぱい買い足しました。
子供たちには痩せて綺麗なお母さんが良いに決まっている!!と思っていました。
今、現在はそれも一理あるかも知れないけど、いつも笑って子供と寄り添えれる母親が一番ではないのかな？

そして、また過食嘔吐を再発しました。
今までの頑張りが無駄になりたくない!!痩せていたい!!
それがついて離れないのです。

頭の中は常に食べ物でいっぱい。寝る頃には明日はあれを食べよう!!ばかりでした。
そして、死にたいと考える様になりました。
どうやって死ぬかばかり考えてばかりで、とうとう、子供たちを旦那さんに預けて家を飛び出しました。

悩みました。いくあてもないし、どうして行けばいいのかもわからない…。
そんな私は死ぬ前においしい物をたくさん食べようと何軒も食べ物やさんに入って、過食しました。
もう、食べれなくて胃も痛いのに買い食いしました。
死ぬから嘔吐は絶対にしないと決めて、必死でした。

そして精神科に入院しました。
旦那さんは仕事があるのと、もう、転勤が終わり石川県に戻る事が決まっていたので子供たちは先に私の実家に預けました。
下の子は２歳でした。毎日、泣いて大変だったそうです。
二人とも淋しい思いをさせました。

そして現在まで何度も完治せず、入院したりして良くならずに来ています。
その分、子供たちが淋しい思いや我慢をして犠牲を払っています。
未だにバランスが取れずに子供たちを叱ったり、ストレス発散の捌け口になっています。
何とか治って、普通の人になりたい…普通の母親になりたい。そう思えば、思うほど出来ない。

みんな出来るのに、何故私だけ出来ないのか？過食が治らない。
子供たちのためにもどうにかいい母親にならないといけないのに…。
毎日、何かに追われていて、きちんと子供たちと向き合えてないと思います。

世代間連鎖…。
今、私が怖い言葉です。

普通の人間なんて自分の決めた勝手な価値観と平均値でしかないのに。
普通の人間なんてその人に取って全く違うのに。
わかっていても普通を求めてしまう。

今、私が出来ることは、ひとり、ひとりの子供の話をきちんと聞く。ちょっとだけの会話でもいい。ゆったりと目を見ながら話に頷き、褒めてあげてギュッと抱きしめてあげること。
そして、何としてもこの苦しい病気を絶ちきる事です。